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顧客接点の網を張り巡らす

  • 公開日:2015/05/13
  • 最終更新日:2021/02/12

顧客接点

リアルな実店舗に誘導するには

前々回、前回のブログで、ウェブでの販促の活用とその重要性についてお話しましたが、見込み客を獲得し、更に、既存顧客をつなぎとめる為には、当然ですがウェブを使うだけでは不十分です。

勿論、中にはウェブのみで集客している企業もありますが、創業したばかりで顧客が少ない状態で、ウェブだけに販促手段を絞るのは、未開拓のお客様に知っていただく機会を減らしてしまう可能性もあるリスクが高い方法です。

そもそも、自社サイトをただ開設しただけでは、陸の孤島、ウェブ上の孤島状態です。
それを、先日説明したSEO対策を施すなら、自主的に関連フレーズをウェブ上で検索した見込み顧客と接点をもてる可能性ができますが、これもあくまでウェブ上での出来事。

リアルな実店舗に誘導するには、潜在顧客が、

1.興味のあるワードで検索する
2.自社サイトに目を止める
3.自社サイト閲覧し検討する
4.自社の実店舗に来たいと思う

というような道のりが必要であり、自社サイトを知ってもらってから、自社の実店舗に来てもらうのは、至難の技です。

勿論、閲覧数が多ければ多いほど実店舗に来てもらう確率は高くなりますが、地方の小規模な企業で、そのための努力をするのは多くの場合あまりに効率の悪い、費用(労力)対効果が悪い作業になります。

では、自社サイトをどう活用していくか?

ウェブ上での接点を増やす事については、前述ブログでも記載したような下記方法が代表的です。

・自社サイトのSEO対策を強化する(前述ブログに記載)
・facebookでリアルタイムな更新を心がける(前述ブログに記載)
・食べログなどの第三者サイトで知ってもらう

ですが、上記だけではウェブを積極的に活用する人だけが対象になってしまいます。
「ネットは使えるけど、わざわざ手間をかけて探したりしない」という多くの方に、商圏内で効率的に活用するための方法として、業種業態によって有効な方法は異なりますが、チラシやパンフレットなどの紙媒体との連動した活用があります。

それぞれの特性を明確にして、相乗効果を上げる

下記は、特定の商圏内で販促を行う場合の個々のメリット・デメリットをまとめた表です。

メリット デメリット
紙媒体 特定の商圏内の人に自発的に情報発信出来る(特定の商圏内に限定して配ること、直接顔を見て配ることが可能) 載せる情報に限界がある。配布する手間と、印刷の費用がかかる
自社サイト 多くの情報分類して載せることが出来る 特定の商圏内の人に自発的に情報発信できない
Facebook タイムレスに情報発信できる「シェア」などをしてもらえば情報を拡散出来る 情報を分類して載せることができない

下記は、より効果的に販促を行うための手順の例です。ウェブと紙媒体のそれぞれのメリット、デメリットを把握し補いあうことで、より多くの顧客接点を生み出すことが可能になります。

1.紙媒体で、ポスティングや、街頭での配布、近隣店舗への設置をすることで、商圏内の見込顧客の目に触れる機会を増やします。

紙媒体には、最も伝えたい事、目玉となることを記載して更に詳しい情報は「詳しくはウェブ」として自社サイトに誘導する仕組みを作ります。その際には、直接URL(サイトのアドレス)を打ち込んでもらうのでは無く検索窓や、QRコードを記載すると検索してもらいやすくなります。

QRcode

2.自社サイトを、チラシに書ききれなかったより詳しい情報を載せ、クチコミやチラシの詳しい情報の受け皿としての機能を充実させます。

例えば、施工事例や、お客様の声や過去のパーティーメニューなど、今までの実績を分かりやすく載せたり、自社のコンセプトやお客様への思いなど、お客様に興味を持っていただく、信用されるツールを目指します。

また、紙媒体は一度作成してしまうと新しいものを作るのに更に費用がかかってしまいますが、サイトの更新を自分で出来るようにしておけば、「今週のおすすめ」などをタイムラグ無く記載することも可能です。このタイムレスな更新は、facebookも得意とする所ですので、合わせて活用するのも効果的です。

自社サイトは、単体で活用しようとすると「どうやって知ってもらえばいいのだろう」「閲覧件数を増やさなくては。。」と悩んでしまい、本来の目的であるサイトを見たことによる成果=実店舗への誘導などが不明確になる場合があります。

一方、チラシ、パンフレットは制作に費用がかかり、配布に手間がかかる(外部に任せると費用がかかる)ので、載せる情報も限りがあり、配布する枚数にも配布場所にも制限があります。

それぞれ単体で使用した場合よりも、チラシ、パンフレットと連動させることで、商圏内に的を絞って、より多くの情報量を提供することが可能になります。

また、上記のステップを意識してそれぞれを制作することで、作りこむ内容も明確になります。

お客様との接点を増やすアイテム(ウェブ、紙媒体)をいかに効果的に活用するかをよく考えて販促計画を立ててはいかがでしょうか。

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