起業家になることとサラリーマンの違い
- 公開日:2015/01/07
- 最終更新日:2021/02/12
十数年、メーカーのサラリーマンをした後、会計事務所に務めることになり、それまであまりお会いする機会がなかった多くの起業家様にお会いするようになりました。そして、創業者支援をさせて頂くというお仕事を通じて「起業を志す」ということ、「起業家になること」が、サラリーマンと大きく異なることを、いくつも感じる機会があります。
まず、当たり前ですがサラリーマンは「会社」という枠の中で、いかに自身のパフォーマンスを高め、事業に貢献するか、トップ(経営者)のビジョン(事業の方向性)をいかに形にして、結果を残すかが求められますが、「起業をする」ということは、そのそもそもの事業の意味(なぜその事業を自分がするのか)、そしてどうやってそれを実現するのか(方向性)を考え、そして従業員がいる場合は、それを的確に伝えなければいけない。
そして、次にサラリーマンの場合は、QOL(Quality of Life)を考え、仕事と生活のバランスを上手くとっていくこと。それらは、労働基準法等で法律もあり、休暇や、就業時間などで保護されていますが、起業家には、そのように保護されるものは一切なく、逆に従業員を保護する立場になります。他にも色々ありますがそもそも起業家とサラリーマンとは、「働くこと」への立ち位置が全く違うのです。
自分で起業するということは、やりたいことの自由を得る一方で、全ての事柄においての責任を自分で負うことになります。
それらのリスクや、大変さを考えてもなお「起業したい、事業をしたい」という熱い思いがある方に沢山お会いします。日々そのような起業家様にお会いできるこの仕事は、とても刺激的でもあり、その反面「責任ある立場にいる方に任される責任あるプロの仕事をする」という重要性に身が引き締まります。
専門分野を極め、起業しよう、創業しようと思われる方にとって「創業すること、起業すること、会社を設立すること」の手続きや、段取りプロである私たちができることを極めていかなければと、思う毎日です。
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